うつ病で退職。生活の不安から障害年金を申請
ご紹介するのは、30代の女性、事務職として勤務されていた方です。2020年頃にうつ病を発症し、休職を経て最終的に退職。収入が途絶えたことへの不安から、障害年金の申請を決意し、2021年にご自身で初回申請を行いました。
最初の申請は不支給。独力では難しかった理由
4か月後、届いた結果は「不支給」。診断書や病歴・就労状況等申立書を一生懸命準備されていましたが、障害の程度が認定基準に即していなかったため、審査を通過することができませんでした。体調も不安定な中で手続きを進めたご本人には、大きな精神的負担となっていました。
社労士による再申請と遡及請求のサポート
弊所にご相談いただき、障害年金の専門知識をもとに書類を一から見直しました。診断書の書き方に関して主治医へのアドバイスを行い、申立書も日常生活での具体的な困難さが伝わる内容に修正。また、発症後1年6か月を経過した「認定日」を基準に遡る「遡及請求」も併せて実施しました。
無事に障害年金の受給と遡及分の支給が決定!
再申請から約3か月後の2022年初め、障害基礎年金2級の支給決定通知が届きました。年額で約78万円(月額約65,000円)、さらに認定日から遡った遡及分として約130万円がまとめて支給されました。
ご本人は「こんなに気持ちが楽になるとは思わなかった」と涙ながらにお話しされており、サポートさせていただいた私たちも本当に嬉しい瞬間でした。
うつ病で障害年金を申請する方へ社労士からのアドバイス
うつ病で障害年金を申請する場合、「障害年金の認定基準」を正しく理解し、それに沿った診断書や申立書を用意することが不可欠です。初回申請で不支給になった場合でも、適切なサポートを受ければ、再申請で認定される可能性は十分にあります。
また、認定日に遡っての「遡及請求」により、過去分の支給を受け取れる可能性もありますので、申請時にはこの点もぜひ意識していただきたいと思います。