不幸な家庭環境のなかで統合失調症に|20代女性が年額290万円の障害基礎年金を受給するまで
家庭の不和と孤立感、心の限界を迎えた日々
ご相談者は、現在20代後半の女性。高校卒業後、正社員にはなれずアルバイトを掛け持ちして生活を支えていました。実家は経済的にも精神的にも不安定で、幼い頃から家庭内での暴言や否定的な言葉を浴び続けていたとのこと。そんな日々が続く中で、次第に「誰かが監視している気がする」「声が聞こえる」といった幻聴や被害妄想が出るようになりました。
初診時の受診記録もなく、申請は困難と思われた
最初に精神科を受診したのは20歳の頃。しかし転居や病院の変更を繰り返していたこと、また当時は自分が病気だという自覚もなかったため、記録の取得が難航。本人も「どうせ自分なんか年金も無理だろう」と諦めかけていました。
社労士による医療機関のリサーチと年金保険料の確認
ご相談を受けた私たちは、まずお母様の記憶をたどりながら、受診していたクリニックに一つずつ連絡を取り、初診日を確定させる作業から始めました。また、彼女自身は当時フリーターで不安定な収入状況でしたが、親御さんが納付免除申請を出していたことが判明し、受給資格は満たしていました。
統合失調症と日常生活の困難さを丁寧に伝える
診断書作成の際には、主治医に「日常生活における意思疎通の困難さ」「外出の制限」「買い物も一人で行けない」など、具体的な生活の支障を丁寧に共有。幻聴・幻覚の頻度、他者への恐怖感なども申立書に反映し、障害年金2級に該当するレベルであることを立証しました。
障害基礎年金2級に認定、年額290万円の支給が決定
申請から約3か月後、無事に障害基礎年金2級の認定が下り、年額290万円(月額約24万円)の受給が決定。本人は「社会から見放されていた私に、救いがあった」と涙ながらに語ってくださいました。
統合失調症でも、適切な申請と支援があれば受給は可能です
精神疾患を抱えた若い方のなかには、「自分には無理だ」「どうせ通らない」と諦めてしまう方も多くいらっしゃいます。しかし、きちんと状況を伝えることができれば、年金制度はしっかりと支えてくれます。
ご自身での申請に不安がある方、また過去の記録が取れないと感じている方も、一度専門家に相談してみてください。
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